1969-03-04 第61回国会 衆議院 予算委員会 第18号
しかし、事は二年前からこのように大きな政治問題となっておりまする問題について、政府は責任ある措置をとらないばかりか、将来どう変わるかもわからないような健康保険臨時特例法案を、これを基礎といたしまして予算を組んでおきながら、その予算が通る瞬間において法律案が出てこないというふうなことは、われわれは責任ある国会においてこの審議を責任をもって進めることはできぬと思うわけです。
しかし、事は二年前からこのように大きな政治問題となっておりまする問題について、政府は責任ある措置をとらないばかりか、将来どう変わるかもわからないような健康保険臨時特例法案を、これを基礎といたしまして予算を組んでおきながら、その予算が通る瞬間において法律案が出てこないというふうなことは、われわれは責任ある国会においてこの審議を責任をもって進めることはできぬと思うわけです。
第五十五回特別国会に提案された健康保険臨時特例法案は、健康保険制度始まって以来の大改悪であって、百五十余の地方自治体議会の反対決議、全国の医療機関の反対、それら代表の連日にわたる国会陳情、さらには、国民の強い反対、批判の高まりと、わが社会党をはじめ野党各派の反対のため、ついに廃案になったのであります。
さらに、健康保険臨時特例法案の審議にあたりましては、十二名の全委員が質問に立つことをきめるとともに、保険財政赤字の積算基礎が全くでたらめである事実を明らかにし、しばしば政府は、その答弁不能におちいったのであります。このことは、国民大衆に対する欺瞞行為であると思うのであります。
○参考人(吉田秀夫君) 私の結論から申し上げますと、今回の健康保険臨時特例法案に対しては反対であります。 健康保険の改正問題が非常にもめてからことしで四年になります。もしもこの間、政府が根本的な改善策を講ずるというかまえと、そのような具体的な案を示すならば、これほど同じような問題で四年間ももめるということはなかったのではないかと思います。
成田書記長は、みずからの手で、この臨時国会では、日本社会党は、健康保険臨時特例法案の審議に協力し、物理的抵抗は行なわないと約束したのであります。(拍手)しかも社会党は、その舌の根のかわかないうちに、健保特例法案を廃案にすると言明いたしました。
○伏木和雄君 私は、公明党を代表して、ただいま議題となっております健康保険臨時特例法案について、総理及び関係大臣に質問をいたします。 質問に先立ちまして——ただいま川野社労委員長の委員会報告がございました。その報告によりますと、社労委員会において慎重審議を重ねてという報告がございました。これは全く事実と相反するものでございます。
そのねらいが健康保険臨時特例法案の引き延ばしにあることは明瞭であります。(拍手) この特例法案の成立をはばむことは、とりもなおさず医療保険制度を崩壊に追いやるものであり、それは決してあなた方が言うところの勤労者大衆の利益を守る道ではないと思うのであります。(拍手)しかも、世のマスコミがあげて、社会労働委員会で可決されましたわが党の修正案を歓迎している事実を、社会党は何と見ておるか。
特に今回の健康保険臨時特例法案の審議における政府・自民党の態度たるや、全く議会民主主義のルールを破壊する横暴な行為といわざるを得ません。
また、健康保険臨時特例法案の料率千分の七アップの大幅引き上げの試算の基礎がどこに置かれたのかということについてでありますが、政府のこのような政策は、その年度の赤字財政の手当てをするだけの場当たりの対策であります。すなわち、政管健保では、昨年も保険料率を千分の二引き上げており、ことしもまた大幅に引き上げようとしておるのであります。